「3つの国立公園とまちを繋ぐロングトレイルについて考える」シンポジウムを開催しました!
環境省では、ひがし北海道の釧路市から羅臼町まで全長350kmを超えるロングトレイルの設定を計画しています。日本を代表する3つの国立公園(釧路湿原国立公園、阿寒摩周国立公園、知床国立公園)を繋ぎ、広大な湿原や酪農・畑作地帯、火山やカルデラ湖など特色の異なるエリアを歩くことができるトレイルです。
このトレイルを地域の皆さまに知っていただくため、2023年2月4日(土)、コーチャンフォー釧路文化ホールでシンポジウム「3つの国立公園とまちを繋ぐロングトレイルについて考える」を開催いたしました。
環境省主催による第1部では、弊社長谷川から長く歩く旅の魅力についてお話ししました。基調講演では、北海道大学観光学高等研究センター教授の木村宏様からトレイルの専門家として、道内の他のトレイルの動きのご紹介やトレイルの可能性についてご講演いただきました。話題提供として、田辺市熊野ツーリズムビューロー会長の多田稔子様からは、熊野古道の取組の中で大切にしてきたことや地域の受け入れ体制の構築についてご紹介いただきました。会場との意見交換では、この地域で活動されている釧路市在住の塩博文様、津別町在住の上野真司様、斜里町在住の寺山元様、中標津町在住の佐伯雅視様から、「楽しく歩き続けてもらうために必要なことは何か」などご質問をいただきながら、登壇者の皆さまと意見交換をしていただきました。最後には、地域の皆さまから「このトレイルを応援します」という大変心強いお言葉も頂戴し、会場全体が温かい拍手に包まれたのが印象的でした。
北海道国土交通省運輸局主催による第2部では、駐日ヨルダン・ハシェミット王国大使のLina Annab(リーナ・アンナーブ)閣下より、『JORDAN TRAIL(ヨルダントレイル)』をご紹介いただきました。また株式会社JTB総合研究所の山下真輝氏から、ロングトレイルツアー推進による持続可能な観光地域づくりガイドライン(仮)の紹介がありました。
当日は、釧路管内だけでなく北海道各地や道外から、総勢151名もの方々にご参加いただきました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
まだ名前も無いこのトレイルに、ハイカーが歩きにやってくるためには、やることがたくさんあります。環境省、国土交通省、沿線自治体や地域の皆さまとともに、トレ研も引き続きこの取り組みのお手伝いをさせていただきたいと思います。