「ロングトレイルの維持管理・運営システム構築に向けた考え方報告会」を開催報告
昨年度開催された『「今、長く歩く、ということ 〜WALK LONG BEYOND THE BORDER〜」懇談会』に続く、今年度の公開懇談会を先月の2月19日(日)に池袋の自由学園明日館にて開催しました。
基調講演「地域と共に育む道」では元環境省で現在は自然環境研究センター所属の渡辺綱男様より、ご自身が携われたみちのく潮風トレイルの開通までの道のりや実際の事例を交えながら地域との協働の大切さについてご講演いただきました。
続いて、環境省⾃然環境局 国⽴公園課 国⽴公園利⽤推進室室長の岡野隆宏様より「ロングトレイルの維持管理・運営システム構築の考え方」が公表され、作成にあたっての経緯やその中心となるロングトレイルシステムについてちのく潮風トレイルと信越トレイルの事例を交えながらお話しいただきました。策定に携わった検討委員より海津ゆりえ様、勝俣隆様、神田修二様にご登壇いただき、今後活用されていく事への期待などのご意見を頂きました。
次に「今後50年の長距離自然歩道が歩むべき道」と題したクロストークでは、基調講演いただいた渡辺様、環境省自然環境局長の奥田直久様、NPO法人信越トレイルクラブ代表理事の木村宏様、NPO法人みちのくトレイルクラブ常務理事兼事務局長の相澤久美様、弊社の長谷川晋所長に登壇いただき、ロングトレイルシステムの要素の実現やトレイルの成長に必要な協働体制の構築について意見を交わされました。会場参加者からも「利用者がどういった層なのか、どれくらいの規模なのか調査されているか?」「ハイカーに積極的に維持管理に関わってもらうことで、ロングトレイルの維持管理に必要不可欠な人員を外部から取り入れていくべきでは」といった貴重な質問やご意見が寄せられ、活発なやりとりが行われました。
当日は、会場参加・オンライン参加合わせて85名の方々にご視聴いただきました。ご覧いただきました皆様、誠にありがとうございました。今後の日本における長距離自然歩道をはじめとしたロングトレイルの維持管理・運営システム構築の指針となる考え方の策定に携わらせていただいたことは、弊社にとっても大切な一歩になります。環境省、関係市町村自治体、地域の皆様と共にロングトレイルの更なる発展・活用のお手伝いを引き続きさせていただきたいと思います。
当日の様子はアーカイブにて配信しております。使う人も作り手も皆で育てる道となるためにも、ぜひご覧いただければと思います。
*一部音声の乱れ、無音等ございます。近日中に字幕を入れるなどの対応をして、別に公開したいと考えております。ご視聴いただく皆様にはお不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。